エッシャー風にどこまでも絵が続く「ドロステ効果」をPixelBenderとAfterEffectsで試す

drostepicture in picture in picture…

Pixel Benderというのは画像に効果をかけるカスタムフィルタを作成するためのプログラミング言語で、内部的にはAfter Effects CS3以降で採用、CS4からはネイティブで対応。他にもPhotoshopやFlashなどで利用できます。
※追記:CS3ではpbkファイルを使ってユーザーが自由にフィルタを追加することはできません。以下はCS4での説明になります。

そして、Pixel Benderで作成したカスタムフィルタはpbkファイルとして保存できます。

カスタムフィルタの作成はPixel Bender Toolkitで可能です。CS4のインストーラーからインストールできますが。Toolkit単体はAdobe Labsからもダウンロード出来ます。
http://labs.adobe.com/technologies/pixelbender/

今回はAE CS4と以下のサイトで公開されているpbkファイルを使用してエッシャー風にどこまでも絵が続く「ドロステ効果」をかけてみたいと思います。

Escher’s Droste Effect • subblue
ダウンロードリンクからファイルをダウンロードし、解凍すると「Droste.pbk」ファイルがありますので、これをAfter effectsのplug-inフォルダに入れます。

自分はサンプル画像ごと、Effects/PixelBender/DrosteEfectFilterにコピーしました。

AEを起動するとエフェクトリストにPixelBenderが追加されていると思いますので、サンプルで入っていた花の画像をステージに配置したあと、(ステージサイズで)プリコンポーズしたものにこのエフェクトを適用します。

droste011

エフェクトのサイズと、中心点がずれているのでそれぞれsize:X size:Yをコンポジションサイズに、
cenerShif:X centerShift:Yを調整して以下のように綺麗に続くようにします。(zoomをあげて調整するとやりやすいかも)

droste02

あとは設定項目をキーフレームアニメーションさせたりして動かしたりして楽しんでくださいw

なお、この花の画像の場合enableTransparencyOutを1(enable)にするとうまく透過して以下のように綺麗になったり、

droste03

enablePoleを1にするとこのように対象の形になったりします。

droste04

このフィルタ一つでも結構いろいろ遊べそうですね-。アブストラクトな映像にも使えそう。

PixelBenderすごい。