Ustream配信してきました

8月31日はUstream配信のお手伝いをしていました。
Ustreamの配信としては特別なことはこれといって行っていませんが、普段の映像制作とは違うものなので記録しておこうと思います。

場所は六本木のザ・リッツ・カールトン東京にて。
トレンドマイクロ株式会社の新製品発表会が行われ、その中の一部を録画・配信しました。

あまりたくさんの機材は使わず、コンパクトにということでしたので構成もシンプルです。

オーディオラインは会場PAよりXLRケーブルでもらい、USBオーディオインターフェイスのUA-4FXを使用しています。オーディオはステレオミニやRCAなどで直接PCに指すことも当然可能ですが、音量のモニターと調整が簡単できるものとして、このくらいのデバイスは間にさしておいた方が無難です。

カメラの方はズーム用に民生用DVカメラ1台(Panasonic NV-GS320)とHD撮影ができるウェブカメラ(Logicool C910)の二台にしました。Ustream Producer ProではHDVソースも可能ですが、配信画質を考えるとほとんどの場合はSDで十分と考えます。

なお、C910は専用のドライバがWindows版しか用意されておらず、Macの場合はUVCという汎用ウェブカメラドライバで動作するため、その機能をフルに活かすことができません。そのためHD撮影などこのカメラならではのことをしたい場合はWindowsを使用することを断然お勧めします。

配信の録画とは別に、録画映像が一つ必要だったのでこちらに7Dを使用しました。
ズームカメラのほうに7Dを使う(このブログで紹介したEOSムービー配信方法)ことも考えましたが、キャプチャ・エンコードの負荷などを考えて今回は見送り。HDMIキャプチャをするのも大げさになってしまいますしね。Intensity Shuttleならアリかもしれません。

でも7Dは(5Dmk2も)長尺の録画ができない制限(SDで24分・HDで10分ほど)があるため、今回のような固定で録画するケースにはやはり不向きですね。このあたりは素直にビデオカメラを使用した方が良いです。

配信ソフトはUstreamからリリースされているUstream Producer Pro (Mac版)を使用。
Ustream ProducerはTelestream, Inc.からリリースされているWirecastがUstream専用にカスタマイズされたもので、中身はほぼ一緒だったりします。WirecastはUstream以外の配信サイトに対応。

イベントの流れが確定している場合は、予めカメラやテロップの組み合わせを「ショット」として用意し、それらをカチカチと繰り返していくだけで簡単に配信を行っていくことができます。
もちろん配信をスタートしてからもショットの設定を適宜変更しながら配信することもできるので、そういったシンプルさと柔軟性を兼ね備えているかな、と思います。
また、Ustream Producerを使用した場合、配信をAndroidやiPhoneでリアルタイムに見ることができるのも強みです。
もちろん固定映像を挟むことも可能なので、OP映像などを直接配信することもできます。

Ustream配信をする上でなにより怖いのはUstreamのサービスの不安定さですかね。エラーで配信が途中で止まるというようなことも十分あり得り、配信側としてはどうしようもないというのは怖いです。これに関しては、本気のメディアとしては考えてはいけない。潜在的なパワーとしては既存大手メディアよりも強い部分はたくさんありますが、配信を全員に、かつ確実に届けようとする前提ではなりたたないものでしょう。そういう意味でも、少しだけ「遊び」を残しておくのがいいのではないでしょうか。

しかし今回は配信メインスタッフ一人。一人でここまでの配信ができるというのはやはり、とても面白いことです。また、ソーシャルメディアとの絡みも密接に入ってくるので、企画に参加できるというのは楽しいものですね。

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余談:iWebcameraがすごい

iPhoneのカメラを無線でPCと接続し、ワイヤレスのウェブカメラとして使用することができるiWebcameraというソフトがあります。これ初めて使ったとき感動しました。こんなちっさいカメラが無線だー!と。

PC/Mac側にはドライバを入れるだけで自動検出という手軽さ。カメラが手のひらサイズでワイヤレスになっただけでこんなに夢が広がるんだなあと。というより本来カメラは無線であるべきです。
もちろんAndroid/iPhone単体で配信を行うことも可能ですが、例えば前述のUstream Producerなどと併用すればちゃんとしたカメラ+手持ちカメラとして使用することもできますしね。

がしかし、AppleのAPI仕様変更により現在iPhone 4では使用できず。ブログに近況が掲載されており、iPhone 4対応完了したようですが、2010年9月2日現在ではまだApp Store掲載の承認が降りていないようです。

iPhone 4でも使用できるようになったら活用してみたいと思っています。

それでは。

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