レンダーキューTips記事、AEとPrの64bitアプリケーション化など

Happy Effecting Recipe

Adobeウェブサイト内にビデオ系製品に関する情報を紹介している「ADOBE FOCUS IN」というコーナーがあるのですが、そこでHappy Effecting RecipeというTips系の連載記事を書かせていただいています。

第一回は「レンダーキューを使いこなす!」
http://www.adobe.com/jp/joc/focusin/tips/ae_recipe01.html

必ず使うレンダーキューだけど、実は結構いろんな機能が詰め込まれています。
ここでは上記の記事に入れることが出来なかったものをひとつご紹介。

出力モジュールをプロジェクトパネルにドラッグすると、置き換え用のプレースホルダが作成されます。このプレースホルダをコンポジションにレイヤーとして入れておくと、レンダリング完了時に自動的に完了したファイルと置き換えてくれます。
また、レンダリング終了後に同じ操作をすると、レンダリングしたファイルを簡単にプロジェクトに読み込むことが可能です。レンダリングしたファイルをプロジェクト内で使用したい時に便利です。

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After Effects と Premiere Proの64bitアプリケーション化

USのほうではかなり早い段階から64bit環境に関するガイドが出されていましたが、日本でもアナウンスがちょくちょく始まっているみたい。
次のバージョンのAEとPrは64bit版アプリケーションのみと決定されたようです。これは大歓迎ですね。

64bitアプリケーションとなることで、当然メモリの制限が無くなることになります。ビデオを扱う製品は現状でも メモリがとても足りないという状況であったので、これは非常に大きな恩恵をもたらすだろうと思っています。
64bitの詳しいメリットなどについての情報は今後各所で出てくるでしょう。ae-users.comなんかでも紹介したいですね~

ただし、ここで一つ大きな問題があります、プラグインです。
32bitアプリケーション向けに作られたプラグインは64bitアプリケーションでは動かない可能性が非常に高いのです。そのため、ソフトのアップグレード時にはすべてのプラグインを一新する必要が出てきます。

この件については、Normalityというプラグインの作者であるStefan Minningが自身のブログに書いた問題提起に対し、AEのプロダクトマネージャーであるMichael Colemanがコメントで見解を示しています。(英語全文は以下のリンクから)

http://www.minning.de/journal/my-thoughts-on-after-effects-cs5-being-64-bit-only#comment-310

Quote:
技術的には32bitプラグインの互換性を保てるようにすることは可能である一方、それには時間と新機能の開発に関して多大な犠牲を払うことになってしまいます。
これはつまり、AEが直面している課題は、32bitプラグインをサポートするべきかどうかということではなく、限られた時間の中で我々は何が出来るのか、ということなのです。
あなたの書いた記事から推測するに、これはあなたが32bit環境を残して欲しいと思う理由とまったく同じ理由であると思います。

実際この決断は、業界の最先端をゆく製品であるべきなのか、減りゆく32bitに残ろうとする人々へのサポートを維持するべきなのかという二つの選択肢の間にありました。
時間という要因を考慮すると、両方をサポートすることはできません。我々はここで立ち止まるべきではない、ユーザーは先へ進むことを望んでいるだろうと考えたのです。

64bit化の恩恵は非常に大きく、それをフルに活かせる次世代環境を提供していきたいと考えた結果、ということですね。
ただこれは公式見解というわけではなく、正式な対応に関してもまだ未決定のようです。
また、サードパーティのプラグインベンダーの対応に関しても、管轄外なので各ベンダーの対応待ちという状況になるようですね。

おそらくこれは多くの人にとって非常に気になる点だと思うので、発表を待ちたいところです。

サイトをシンプルに変更、英語ブログ作成

あともう一つ、自分の話になりますがサイトをちょっと変えました。実験的にHTML5。
Vilvo Designworksを宣伝してもあまり意味がないので内容をシンプルにプロフィールサイト的な感じへ。日本語の情報はあとで追加していきます。

あと新しく英語ブログを作りました。いろいろ情報が分散していたのできっちりまとめていこうと思います。

ではではよろしくおねがいします(・ω・)